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2007年02月25日

学生服の価格

長野県の製糸工場
製糸工場(松本市公式ホームページより
(画像は本文と関係ありません)


どうして学生服の価格は高いのでしょうか?と聞かれることがあります。

本当に高いのでしょうか?
高い学生服を選んで買っていませんか?

一般的に、信用と運営コストの高い百貨店は、販売する価格も高いです。信用と運営コストの低い専門店は価格も低いです。 一般的に.....です。 あなたの地域は違うかもしれません (^^)/

ウール絶対主義のお母さんがいらっしゃいます。 品質や特性とは関係なく、ウールは高いのに! 私も昔は純毛やウール混の学生服を売っていました。 でも、20年ほど前から、ポリエステルの品質が良くなったことと、学生さんにウール混とポリエステルの学生服をどちらが良いか選んでもらうと、値段に関係なく、ほとんどポリエステルを選ぶという現実から、ウールの学生服の取り扱いを止めました。


★一定の品質を維持すること!
真剣に学生さんのことを考え、学校のことを考えると、学生服の品質にバラツキは許されません。 例えば、毎年、黒の色が違ったり、同じサイズなのにバストの実寸が違ったりすることはダメなんです。特に、色と縫製の均質化がコストアップの大きな要因となっています。

1) 同じ黒を維持する難しさ
赤だの緑だの、いろんな黒があるんです!

皆さんは「そんなことないだろう」と思うかもしれません。でも、黒の色には大きく分けて「緑味の黒」と「赤味の黒」があります。そして、糸を釜に入れてゆでながら染めるのですが、その時の染料や温度によって微妙に黒に差が出てしまうことがあります。 メーカーさんや小売店でも「釜が違う」という言い訳をします。(私も m(_ _)m)

2) 縫製のずれを無くす難しさ
バストの仕上がり寸法は2cm以上ずれてもへっちゃらなんです!

バストの寸法も標準寸法は決まっていますが、学生服の上着のウエスト部分の縫い目は全部で9箇所あり、1箇所で5mmずれたら、全体では5mmX9箇所で4.5cmのズレになってしまいます。 以前、1着7〜8万円の高級既製スーツを縫っている工場でバストのズレを聞いたところ、2cmまでは許されている、とのことでした。 その工場は日本のAクラスの工場です。当然、AクラスよりもBクラスの方が沢山あります。


単純に考えると、学生服の価格は生産コストと利益を足したものです。

生産コストの中身
●生地 : ポリエステル(安い)/ウール混(高い)。 一般的な素材価格です。
●副資材(裏地・ボタン・ファスナーなど) : ピンキリです。10倍の価格差はザラです。
●縫製工賃 : 学生服は殆ど国内の工場ですが、縫製レベルの差で工賃に差があります。
●物流コスト : 倉庫代や運賃など。昔のように大量保管のメーカーさんはなくなりました。

利益の中身
昔 : 工場(少ない)・専門店(中間)・百貨店(多い)
今 : 工場(多い)・専門店(変らず)・百貨店(多い)
利益を少なくして製造していた学生服メーカーさんの多くは廃業してしまいました。また、百貨店さんの利益は、昔は百貨店さんの言いなりでしたが、最近は、それでは工場が潰れてしまいますので、工場でもしっかり利益を確保しています。

実際には、それほど単純ではありません。困りました。

2007年02月23日

なぜ大きすぎる学生服を買うの?

平成の時代になってから、学生服は体格に合わせた服ではなくなりました。

学校や学生服納入業者の店などで採寸するのですが、母親の意識が違ってきたのです。それは、子供の体格にあわせた服を買ってやろうという意識など殆どないことに起因しています。

お母さん方の意識の中心は、いかにその学校の制服を一着で済ませるか、ということです。 ふつう、中学・高校は3年間ですが、3年間1着の学生服を着るということは、3年後に成長しているであろう我が息子の体格を想像して、でっかい学生服を買うんです。

中学から高校の男子は発育の良い子は、1年で身長が10cmから15cm伸びます。10cm伸びたら、完全に1サイズ違うんです(厳密には2サイズ違います)。3年後の体格を想像して学生服を買われた子供がかわいそうです。母親は「大は小を兼ねる」「もったいない」なんて言うんです。

でも、お母さん方の気持ちも分かるんですよね。
私立の学校に入学したら、制服だけでなくカバンや体操着などを含めて、何十万円もするんです。学校側は他校と違う制服を求めるので、 どうしても製造原価は高くなります。 納入業者はメーカーとタイアップして、しっかり利益を確保するし、学校にも盆暮れは届け物をしなけりゃならないし、薄利多売はできません。学校は美味しい取引先です。高利多売の安定収入ですね。

校則違反の学生服を勧めるわけではありませんし、不良が良いということでもありませんが、
学ランを通販している学生服のマスコ では、標準型の学生服から変形の学ランまで色々販売しています。 例えば、学生服なら短ランや長ランなどの学ラン。学生ズボンだと、ドカンやボンタンといったモモの太い学生ズボンなどがあります。そして、それらの標準以外の学生服を買う子供達は活き活きとしています。自分の欲しいものがはっきりしているのです。

それに反して、真面目でお母さんに連れられてやってくる子は、どうも、、、、、はっきりしない傾向があります。あくまでも傾向です。あなたのお子さんではありません。

2006年12月08日

学生服の起源

ナポレオン三世から寄贈された軍服を着た徳川慶喜
日本で始めて軍服を着た、最後の将軍 徳川慶喜(茨城県立歴史館蔵
ナポレオン三世から寄贈された、この軍服が詰襟学生服のきっかけになりました。

現在の詰襟学生服の起源は明治時代です。

明治5年(1872年)、学制が公布され、明治12年に現在の詰襟学生服が採用されたという説があります。ヨーロッパ文化を積極的に取り入れ、鎖国による様々な遅れを取り戻そうと考えていた明治政府が、将来を担う学生への期待から、フランスの下士官の軍服を手本とした詰襟学生服が採用されたという説です。

もうひとつの説は、規制の為の学生服です。当時、学校へ行くことができたのは武士など一部の金持ちの子供たちでした。そして、彼らの素行の悪さが問題になり、明治17年「学生堕落防止策の一方法として正服正帽」を定めたという説です。どちらも正しいかもしれません。

厳密な学生服の誕生日は別にして、
制服の役目には、体を守る防護性・運動性から見た機能性・見た目の審美性・地位を表す象徴性があります。これらの性格を持つ学生服は、日本の近代化を図り、同時に「平等」の象徴であり、「集団組織の確立」という明治政府の大きな期待を背負ってスタートしたのです。

学生さんは責任重大ですね。

参考:岡山県アパレル工業組合 角帽 学生帽 歴史 学問のアルケオロジー 神戸新聞 

2006年12月03日

学生コート

1980年代、ほとんどの公立の男子中学生・高校生がコートを着なくなりました。 理由は、学校の指導とか、盗難とか、PTAとかいろいろ言いますが、見えない本質として、コートを着るのが格好悪く見え始めたということがあります。 「男子学生がコートを着るなんてみっともない」という考え方です。 言い方を換えれば、コートを着ない流行期に入ったということです。

もちろん、現在でもスクールコートを着ている男子学生はいます。しかし、学生服の上に着るコートはメジャーではなくなりました。 現在、学生服の上に着ている人たちは、一部の私立高校生や大学生でしょう。

1980年代前半まで、中学生はポリエステルのスクールコートを着ていました。9800円前後のヒザ丈でラグラン袖・ステンカラーの黒のポリエステル・カシドスの学生コートです。

高校生は、80年代末までウール系のメルトンやモケット・モッサなどの素材のコートを着ていました。 真面目な高校生は、紺のPコートやダッフルコートです。 ちょっと気合の入った高校生は、黒や白のチェスターコートでした。 あのチェスターコートはどこへ行ってしまったんでしょう(笑)

Pコートやダッフルコートはヒップ丈でボックス型のズドンとした、アメリカンカジュアルを意識したショート・コート。 それに対して、チェスターコートはヒザ下10cmからくるぶしの5cm上までの着丈110cm〜130cmのウエストをシェイプした、ヨーロピアンカジュアルを意識したロング・コートでした。

VANとJUNが一世を風靡した1960年代を思い出しますね。
学生服に置き換えると、ショートコートはセミ短の学生服、ロングコートは長ラン・洋ランです。

最初に、学生コートを着ない流行期と書きましたが、将来、コートを着る流行期に入るのか? 学生コートという服種が消えて無くなるのか? 将来、ヤフオクでヴィンテージとして昔のスクールコートが高値で売れるのか? ゴミ箱へ直行か? 分かりません。。。

2006年09月30日

学生服のサイズ

学生服には色々なサイズがあります。

普通のA体・がっしりしたAB体・少し太ったB体・完全な肥満体のBB体、以上が一般的な学生服のサイズ構成です。以前は、痩せた人向けのY体がありました。今でも、痩せた人はいるのですが、体にフィットしたものを着るということよりも、いかに3年間もたせるか、ということがメインになりましたので、Y体は売れなくなり、学生服メーカーさんも作るのをやめてしまいました。

以前は、新しく学生服を買う場合、大きくても、せいぜい2サイズ大きいものを買う程度でした。目安としては、学生服を着て、手を下に下げ、袖口が親指の第2間接あたりにくるのが1サイズ大きいものです。親指の第1間接(指先寄りの間接です)あたりまで袖が長いと、2サイズ大きいもの、という感覚です。大雑把です(笑)

普通、良心的な学生服店の場合、親指の付け根(第2間接)前後のものをすすめます。これで、身長が10cm伸びても着られます。男子学生の場合、伸びる子で3年で20cm以上身長が伸びます。ですから、普通、中学入学時に買った学生服は、2年生の後半から3年生の前半まで着て、買い換えるというパターンが普通だと思います。

最近は、なんとか3年間着せたい、という保護者の方が増えたので、ヒジョ〜に大きいサイズを選ぶ傾向にあります。余計な出費は控えたいという気持ちも分かります。でも、キレイなお洋服を着たお母さんと、ぶかぶかな学生服を着たお子さんを見ると、やるせないですね。

学生服屋では色々なサイズを売ってます。

学生服は永遠に不滅です!

1980年代から盛んになった学生服からブレザーへの切り替えですが、これには色々な側面があります。

一面ですが、学校現場では、
生徒には違反の学生服を着たいという欲求があり、それに対して、先生方は服装規定や朝礼・校門前での監視で、違反の学生服を着ている生徒から学生服を取り上げたり、お説教をする、という毎日が続いていました。

それに対して、学生服メーカーとタッグを組んだ百貨店を中心とする学生服納入業者から、その学校独特のブレザーにしてしまえば違反の学生服を着る生徒が居なくなります、というお勧めがあり、学校の先生方も服装の取締りという余計な仕事が減るだろう、ということで賛同しました。もちろん、建前は学校の特色を現すもの、という大前提です。

その後、本当にそれ着るの?というブレザー校が増え、茶髪が増え、ピアスが増え、顔黒が増え、付け毛・つけ爪・つけまつ毛が増え、腰履きが増え、なんちゃって高校生が増えました。時代の流れですね。川に竿さしゃ流される、ってなもんです。

2006年、石油高騰のため、素材メーカーは生地価格の値上げを始めました。独自の制服を作っている学校は、縫製メーカーさんや納入業者さんの値上げ要請に応じなければなりません。安く作ってる・安く売ってるところから買う、という選択肢は無いのです。言い方を変えれば、選びよ〜が無い(笑)、ということです。

同時に、制服自体の需要が年々縮小していますので、廃業するメーカーさん・納入業者さんが増えています。制服で重要な要素に、品質の均一化という問題があります。品質とは、素材を始め、色や縫製やデザインです。生地メーカーや縫製メーカーが替わると、服もまるで違うものができる可能性があります。

近所の中学校の女子制服は、ちょっと見ただけで3種類あります。色も違うし、素材も違うのですが、コレは比べてみた時に、「ん?」という感じです。ひどいのは、デザインが違うことです。話を作っているわけではありません。実際に、女の子のベストのスソが角だったり、丸だったり、ちょん丸だったりするのです。原因は、色々です。

でも、
学生服は永遠に不滅です!

2006年09月02日

家に帰ったら、学生服はハンガーにかけましょう!しわと臭いの予防効果バツグンです

学生ズボンは、オールシーズン素材が圧倒的な人気です

学生ズボンの長さは、靴をはかずに、床すれすれが一番です

標準型の学生ズボンは、ご自分のウエストサイズ+5cm前後で選びましょう!